現代アート研究会・沖縄 vol.2 美術と物語について ― 富田俊明の作品から

ゲスト講師:富田俊明(美術家)

聞き手:土屋誠一(沖縄県立芸術大学講師)

開催概要:日本国内および海外を飛び回りつつ、制作活動を行うアーティスト、富田俊明。富田の作品は、他者との親密なコミュニケーションから発生するイメージや物語をかたちにすることで、鑑賞者に対して、想像力を羽ばたかせることを促します。この「対話」することを重視した作品制作のプロセスには、閉じた主体としての「作家」という古典的モデルを脱し、人間相互のコミュニケーションの過程から発生する想像力それ自体を、「作品」として捉えるという態度が窺えるでしょう。富田の制作における「物語」とはどのような位相にあるか、また、彼の「物語」は「美術作品」とどのようなかかわりを持つのか、作家自身の声に耳を傾けることで、その問いの在り処の一端を見出すことができることでしょう。

日時:2012年7月10日(火) 18:30~20:00

会場:沖縄県立芸術大学 首里当蔵キャンパス 一般教育棟3階 大講義室

入場料:無料(どなたでもご入場いただけます)

連絡先:沖縄県立芸術大学 土屋研究室  tel:098-882-5026  e-mail:tsuchiya@okigei.ac.jp

 

講師略歴

富田俊明:1971年生まれ。1999年、東京藝術大学大学院美術研究科壁画専攻修了。参加した主な展覧会に、「チバ・アート・ナウ‘99 知覚の実験室」(佐倉市立美術館、1999年)、「横浜トリエンナーレ2001」(2001年)、「Blind Dates」(オーデンセ市立美術館、オーデンセ、デンマーク、2002年)、「trails」、(秋吉台国際芸術村、2009年)など。ほか個展多数。著書に『泉の話』(CCGA現代グラフィックアートセンター)がある。日本国内各地および海外でのレジデンスやワークショップも多数。現在、北海道教育大学釧路校専任講師として教鞭をとっている。

富田俊明ホームページ:http://toshiakitomita.info/

 

 

関連情報:富田俊明 ワークインプログレス作品「灰と頬」公開制作

期日:7月15日(日)・16日(月・祝) ※時間未定

会場:旧・若松薬品(那覇市壺屋1-4-4)

問合せ先:y.uemura@grape.plala.or.jp 090-1706-1504(上村)