土門拳の昭和と沖縄
【会 期】2012年5月15日(火)~6月24日(日)(月曜休)
【時 間】9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※初日の一般入場は10:30から
【場 所】沖縄県立博物館・美術館 企画ギャラリー1、2
【観覧料】一般1000円(800円)、高大生600円(480円)、小中生300円(240円)※( )内は前売料金および20人以上の団体見学の料金
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【関連イベント】
・講演会(1) 「弟子から見た写真界の巨人・土門拳」
日時:2012年6月2日(土) 14:00~15:30
場所:講堂 (先着200名)入場無料
講師:藤森武氏(写真家、土門拳記念館理事)
・講演会(2) 「土門拳をたずねて」
日時:2012年6月17日(日) 14:00~16:00
場所:講堂 (先着200名)入場無料
講師:酒井忠康氏(世田谷美術館館長)
・ギャラリートーク(1)
日時:5月20日(日)15:00~16:00
講師:小橋川共男氏(写真家)
・ギャラリートーク(2)
日時:6月9日(土)15:00~16:00
講師:土屋誠一氏(美術批評家、沖縄県立芸術大学)
場所:企画ギャラリー、※当日有効の観覧券が必要です
【開催趣旨】
写真のリアリズムを提唱し、日本の写真史に巨歩を記した土門拳(1909-1990)。激動の昭和とともに歩み、数々の傑作を生んだ写真家の業績をたどる展覧会を開催します。
土門拳は、1935年に名取洋之助の主宰する「日本工房」に入社、戦時色濃くなる時代に報道写真家としての人生をスタートしました。客観的な対象把握、シャープな描写、的確なフレーミング―土門の写真を特徴づける要素がこの時代に獲得されました。
戦後は「絶対非演出の絶対スナップ」の言葉のもとリアリズム写真論を展開、妥協を許さない徹底的な眼差しで社会と向き合い、忘れがたい作品の数々を生み出しました。
躍動する子どもを活き活きと捉えた「江東のこどもたち」、過酷な現実を真正面から見据えた「ヒロシマ」、クローズアップの技法で人物の内面に肉薄した「風 貌」、伝統の美を究極の形でカラー写真に刻んだ「古寺巡礼」など、土門の作品からは技術の高さもさることながら、被写体の本質を掴もうと格闘する撮影者の 姿が見えてきます。「鬼の土門」とまで言われた写真家の、倫理観に裏打ちされた強い意志がそこにはありました。
本展覧会では、主要作品約300点に加えて、戦前に柳宗悦率いる「琉球観光団」の一員として来沖した際に撮影した写真も25点展示し、土門と沖縄の関係にも注目します。
「鬼の土門」が見つめた、昭和の日本と沖縄の姿をお楽しみください。